高砂発、渋谷から世界へ売り込め 武器は武器でも…これぞ日本の誇るポップカルチャー

渋谷駅前のファッションビルに登場したタクミアーマリーの期間限定ショップ=東京都渋谷区神南

 アニメやゲームに登場するような空想の武器を製作・販売し、全国から注目を集める「ファンタジー武器屋タクミアーマリー」(兵庫県高砂市荒井町)が、東京・渋谷駅前のファッションビル「MAGNETbySHIBUYA(マグネット・バイ・シブヤ)109」に期間限定で出店している。7月には米ロサンゼルスのアニメイベントにも出店予定で、高砂の町工場ブランドが東京や海外で注目を浴びそうだ。(増井哲夫)

 同ブランドはプラスチック加工「匠工芸」が運営。昨年12月~今年1月、人気店が集まる横浜ビブレ(横浜市西区)に、運営会社のオファーを受けて期間限定で出店。好評だったことから2月にも再出店した。さらに渋谷進出を模索していたところ、人気ファッションビルを運営する「SHIBUYA109エンタテイメント」から申し出があり、マグネットの5階に出店が決まった。

 同ビルは7階建て。2018年4月、新たな渋谷カルチャーの発信地として、「109」メンズ館をリニューアルしてオープンした。若者向けファッションのフロアのほか、アニメ・ゲームのキャラクターグッズ販売やイベント開催などのフロアがある。

 同社は「インバウンド(訪日客)が回復している渋谷で、ファンタジー武器という他にない展開により、インパクトのある発信ができるのでは」と期待する。

 タクミアーマリーのマグネット店ではファンタジー武器販売のほか、折井匠社長(45)がディスプレーに趣向を凝らした。直径1.2メートルの光る特大魔方陣を設置し、商品購入者は無料で撮影できる。出店は8月27日まで(午前10時~午後9時)。

 7月1~4日には、副社長でコスプレイヤーの桃井鈴さん(30)がロサンゼルスに出向き、コンベンションセンターで開催される北米最大級のアニメイベント「アニメエキスポ」に出店。折井さんは「ワクワクする瞬間を全国に届けるとともに、海外の人にこれが日本のポップカルチャーだと伝えたい」と意気込む。問い合わせは匠工芸TEL079.445.4500(平日)

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