病休後に降格のような提案 職員への対応「不適切」 松戸市が答弁 退職、休職相次ぐシルバー人材センター

松戸市役所

 松戸市シルバー人材センター理事長による職員への威圧的な言動が問題となっていることに関連し、同センターが病休後の職員に降格と捉えられる提案をしたとして、市はセンターの対応について「適切ではない」との見解を表明した。

 開会中の市議会定例会で、関根ジロー議員(立憲民主党)の質問に答えた。

 市やセンターなどによると、今年3月からセンターの女性職員が体調不良で約1カ月の病休を取得。センター側が、病休明けして約1カ月続けたならし勤務後に女性職員と面談し、病気の再発防止への負担軽減策を提案。センターは「提案が降格と捉えられた」と説明したという。

 センターでは理事長から大声で叱責された職員が昨年11月に退職するなど、職員の退職や長期休職が相次いでいる。

 取材にセンター事務局は「職員に対し降格とは言っていない。市が不適切というなら、職員への対し方について再考する必要がある」としている。女性職員は現在も勤務している。

© 株式会社千葉日報社