●コロナ影響薄れ
石川、富山県内のビアガーデンが盛り上がりを見せている。新型コロナが5類に移行し、各店舗が席数をコロナ前に戻したり、定休日をなくしたりして来店客の取り込みを図っている。書き入れ時の夏本番を控え、さらなる売り上げアップを狙っている。
ANAクラウンプラザホテル金沢(金沢市)のビアテラスは、5、6月の売り上げが前年同月比3~4割増となっている。月曜日は定休日だったが、26日からフル営業に切り替えた。
7、8月は、予約件数がコロナ前の19年と同水準のペースで推移している。担当者は「100人以上の団体予約も久しぶりに入り、想定以上だ。平日はまだ余裕があり、夏本番に向けて客数を増やしていきたい」と話した。
金沢市片町2丁目の北国ビル屋上で営業するビアガーデンは今年、コロナ下で制限していた席数を従来の最大500席に戻した。
暑い日が増えてきた6月下旬から客数が増え、昨年はほとんどなかった30、40人の団体客も利用している。7、8月の予約も週末を中心に入っており、担当者は「早めに席を抑えようとする団体客が目立っている」と語った。
金沢市の金沢国際ホテルは、屋外のプールサイドでビアテラスの営業を始めた。金沢駅前の金沢フォーラス屋上では、バーベキューを楽しめるビアガーデンを8月末まで営業する。
●8月まで週末満席
富山市のANAクラウンプラザホテル富山も予約は順調で、7、8月の週末はほぼ満席に。昨年110席だった座席数も130席程度に増やした。担当者は「昨年と比べて勢いが感じられる。予約のペースが早い」と話した。
同市の富山エクセルホテル東急では、昨年に比べて10~15人のグループの予約が多い。料理も1人1皿から、大皿で提供するスタイルに変更したという。