朝乃山、東前頭4枚目 大相撲名古屋場所、上位総当たりへ

朝乃山

 日本相撲協会は26日、大相撲名古屋場所(7月9日初日、愛知・ドルフィンズアリーナ)の新番付を発表し、元大関朝乃山(富山市呉羽町出身、富山商高OB、高砂部屋)は東前頭4枚目に座った。9場所ぶりに幕内に返り咲いた先場所で12勝を挙げ、番付が10枚上がった。名古屋場所では役力士との総当たりとなる見通しで、朝乃山の今の実力が試されることになる。

 朝乃山は東前頭14枚目で臨んだ幕内復帰場所で、初日から7連勝と、順調に星を積み重ね、元大関の貫禄を示した。ストレート勝ち越しを懸けた8日目に、北青鵬に初黒星を喫したが、負けを引きずらずに再び連勝し、優勝争いに加わる活躍を見せた。

 12日目には復帰後初めて役力士との対戦が組まれ、関脇大栄翔に完敗。続く13日目には横綱照ノ富士にも敗れて、優勝が遠のき、力の差も感じる終盤戦となった。それでも12勝は照ノ富士に次ぐ勝ち星となり、一気に番付を上げることにつなげた。

 夏場所後は部屋での稽古に加え、茨城県下妻市や静岡県富士宮市で4年ぶりの合宿を行った。地元の子どもたちと触れ合う機会もあり、刺激を受けた。

 名古屋場所では序盤から役力士との対戦が組まれる見込み。先場所に続いて2桁勝利を挙げ、三役昇進を目指す。

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