ジャンボ西瓜四角に 入善高、型枠で研究栽培

生育途上のスイカを四角い枠に入れる生徒=入善町の入善高上田農場

 入善町特産の入善ジャンボ西瓜(すいか)振興につながる研究栽培に取り組む入善高農業科の生徒は26日、四角いジャンボ西瓜作りに挑戦するため、果実を角形成型枠に入れる作業を行った。順調に生育すれば、7月20日ごろには直方体に育ったスイカが出来上がる。

 同校は町の支援を受け、2019年度から研究栽培「NEW農チャレンジ事業」を進めている。これまでに省力化栽培などで成果を上げ、生徒の発案で話題づくりも狙い、同校上田農場で新たに角形栽培に乗りだした。

 町ジャンボ西瓜生産組合の高見薫組合長(70)によると、これまでも生産者数人が木の板や透明な板を組み合わせて試みたが、いずれも板が割れるなどし、成功しなかったという。

 研究栽培では、鉄とポリカーボネート樹脂を組み合わせた長さ30センチ固定の枠1個、塩化ビニール樹脂製で長さ最大40センチまで調節可能な枠2個を用意した。高見組合長の指導で適当な果実を選び、研究班の3年生4人が成長を楽しみにしながら一つずつ枠に入れ、ボルトで固定していった。

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