青森・八戸市中心街でホコテン実験 8月31日~9月11日、道路1車線にベンチやキッチンカー

現在は3車線の国道340号=26日、八戸市十三日町

 青森県八戸市中心街のメインストリート、国道340号を歩行者中心の空間へと転換するビジョンづくりを進める同市は8月31日~9月11日の12日間、通常3車線の一方通行を2車線化し、空いた車線にベンチやキッチンカーなどを置く実証試験を行う。交通への影響などを検証し、道路を管理する県と連携しながら、中心街のにぎわい創出を目指す。

 実証試験の実施区域は、廿三日町交差点-三日町交差点の約360メートル。期間中、バス停側の1車線を規制し、バス発着や荷下ろしができる停車帯を確保した上で、滞在空間として人工芝やベンチ、ステージなどを配置する。滞在空間では露店やキッチンカーの出店、ストリートライブやワークショップなどを行う予定。

 市は実証試験を通じて(1)滞在空間設置の効果(2)街路空間を活用した商行為や活動の効果(3)車線数減少による車両交通への影響-を検証。本年度中に「ストリートデザインビジョン」を策定して県に提示し、県による整備へとつなげる。

 26日の記者会見で概要を説明した熊谷雄一市長は「中心市街地の将来に向けた新たなチャレンジ。実証試験では市民に中心街に足を運んでもらい、新たなまちの使い方についてさまざまな意見をいただきたい」と呼びかけた。

© 株式会社東奥日報社