離婚の理由はさまざまですが、義実家との相性が悪く結婚生活が破綻する原因となることもあります。
配偶者のことは大事でも、どうしても切れない義実家との関係に疲れてしまうと、家族の間にも不穏な空気が流れることに。
離婚まで発展した義実家とのトラブルにはどんなものがあるのか、妻視点の実録エピソードをご紹介します。
「私は個人事業主で、在宅で仕事をしています。
息子が生まれてからフルタイムでの会社勤めは厳しいなと思った私は、家でできることを探していろいろと挑戦し、今の仕事に落ち着きました。
最初は月に数万程度の稼ぎしかなく、夫の収入があったからこそできていたのは間違いないのですが、睡眠時間を削ってパソコンに向かう私に『パートに出たほうがマシじゃないの?』と夫がからかってくるのはストレスでしたね。
それ以上に嫌だったのが義母で、夫から私のしていることを聞いたらしく電話で『本当にやっていけるの?』『無理っぽいけど』と嫌味のようなことを言ってきて、挙げ句『家のこともきちんとしないとダメよ』と笑うので、絶対に見返してやると思いましたね……。
この頃から夫とも義実家とも溝はできていたのですが、息子については大事にしてくれるのでそれで我慢し、私はひたすら仕事をがんばりました。
その甲斐あって、一年後には正社員と変わらないくらいの収入になったのですが、あれほどやっていけるのかと馬鹿にしていた義母は気に入らなかったのか、『今だけじゃないの?』とまだ言ってくるので本当に腹が立ちましたね。
夫も私の成功を歓迎しておらず、やっていける目処がたったので離婚を考えていたときのこと。
親戚の集まりで渋々出てきた私について、『家庭を疎かにして家で仕事ばかりしているのよ』と困った顔で話す義母を見て、もう無理だと思いました。
家事も育児も仕事をしながらずっと負担してきたのは私で、夫に文句を言われないように食事の準備なども抜かりなくやってきたのに、そんな義母を見ていた夫も黙ってうなずいていました。
帰宅後離婚を切り出したら反対され、私の気持ちを話しても夫はまったく理解しないうえに、次の日には義母が電話をかけてきて『誰のおかげで生活できているの』と怒鳴るので、子どもを連れて実家に戻りました。
それから弁護士に代理人をお願いして義実家と交渉してもらいましたが、私をあれほど威勢よく馬鹿にしていた義母は弁護士が出てきた途端大人しくなったそうです。
いま思い出しても怒りがありますが、離婚できて本当にせいせいしましたね」(42歳/個人事業主)
息子の妻の仕事について、理解しないばかりか歪んだ捉え方をする義母。
そしてそんな義母に同意する夫の姿も、結婚生活の無意味さを考えさせられます。
そもそも同じ土俵に立てない人間との離婚話は弁護士を代理人にしたことが正解で、第三者が入ることでスムーズに進むのはそれだけ義実家側の分が悪い証拠ともいえます。
(ハピママ*/ 弘田 香)