4年前の参議院選挙をめぐる大規模買収事件の被買収側の裁判で27日、実刑判決が確定している河井克行元法務大臣が広島地裁の法廷に姿を現しました。
元法務大臣の河井克行氏は2021年、公職選挙法違反の罪で懲役3年の実刑判決を受けています。27日午後1時半に開廷した元広島市議会議員の藤田博之被告の裁判に、証人として出廷しました。
克行元大臣は、丸刈りで、黒っぽいスーツ姿で現れました。裁判長から名前を聞かれるとはっきりとした口調で「河井克行」と答えていました。
また、検察側から渡した現金の趣旨について問われると「河井案里の当選を得たい気持ちで渡したことは否定できない。そういう気持ちが全くなかった訳ではない」と証言していました。
河井克行・元法務大臣は2020年、地元議員への買収容疑で妻の案里氏とともに、東京地検特捜部に逮捕、起訴されました。法廷で克行元大臣は、現金を渡したことは、おおむね認めたものの、買収の意図はなかったと無罪を主張。
しかし2021年月3月、主張が一転します。これまで否定していた買収目的を一部をのぞいて認めました。その年の6月、東京地裁は克行元大臣に対し懲役3年の実刑判決を言い渡しました。
克行元大臣は判決を不服として控訴しましたが2021年10月、控訴を取り下げ懲役3年の実刑判決が確定していました。
*随時情報を更新しています