ネイマール、移籍希望から一転してPSG残留を決断か

写真:メッシやエンバペ、そしてL・エンリケの影響を受け、残留に傾いているとされるネイマール ©Getty Images

今夏の移籍が噂されていたパリ・サンジェルマンのブラジル代表FWネイマール。しかし一転してクラブ残留の可能性が高まっているという。スペイン『アス』紙電子版が伝えている。

ネイマールとPSGとの契約は2027年6月まで残っているが、クラブ側はケガの多さを懸念し、彼の放出を画策。本人にもその旨を通達していた。また、ネイマール自身も今年3月に足首の手術を実施した後、自宅前にウルトラス(過激派サポーター)が押し寄せて退団を求める抗議活動を行うなどしたため、移籍の可能性を口にするようになり、マンチェスター・ユナイテッドやチェルシーへの移籍がささやかれるようになった。

しかし、現在ではPSG側もネイマール側も考えを180度、変えつつあるという。PSGはリオネル・メッシが契約満了に伴って退団し、アメリカMLSのインテル・マイアミに移籍したことに加え、フランス代表FWキリアン・エンバペの去就問題も抱えており、現在では今夏の退団が濃厚の状態。メッシに続いてエンバペまで退団となった場合、チームはスター選手不在の状況に陥るため、ネイマールを残留させる方向に傾いているという。

ネイマールに対してはサウジアラビアから法外な金額でのオファーもあったものの、本人はこれを拒否。また、2022-23シーズン限りで解任されたクリストフ・ガルティエ監督の後任として、バルセロナ時代の恩師であるルイス・エンリケ氏の就任が濃厚となったことで、残留希望へと傾き始めているという。

3カ月前に受けた手術の経過は順調で、今週末にはトレーニングを開始するとされている。順調にいけば、7月末に予定されているPSGのジャパンツアーにも参加し、徐々にコンディションを上げていって2023-24シーズン開幕からの稼働を目指すという。

いずれにしても、メッシやエンバペ、そして恩師であるルイス・エンリケの去就がネイマールの将来に影響を与えるのは間違いないだろう。

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