「シン・温泉検定」で町の魅力PR 無料で受検、合格者は「おんせん天国サポーター」に 兵庫・新温泉町

合格者に発行する認定証(右)と、受検前の講座で使うテキスト=新温泉町役場

 兵庫県新温泉町の温泉について知識を深めてもらおうと、同町が7月から「ご当地検定」を始める。その名も「シン・温泉検定」。合格すると「おんせん天国サポーター」に認定され、町内の日帰り入浴施設で割引の特典がある。同町の担当者は「検定を通じてまちの魅力を伝えたい」と意気込む。(斎藤 誉)

 検定は町内外の中学生以上が対象で、無料で受検できる。合格に役立つ知識が得られる約2時間の講座を事前に受ける必要があり、原則、講座と同じ日に受検する。検定の問題は、町内にある温泉の開湯時期や、営業中の温浴施設の名称などを問う内容。全30問の択一式で、25問以上の正解で合格となる。

 合格すれば「おんせん天国サポーター」の称号が付与され、認定証が発行される。町外のサポーターは、温浴施設「ユートピア浜坂」「浜坂海岸レクリエーションセンター松の湯」を、町民に適用される割引料金で利用できる。町民のサポーターは「七釜温泉ゆーらく館」の入浴料を50円引きにするなどの特典がある。サポーターの有効期限は合格後の翌年度末までで、以降は講座の受講だけで更新できる。

 同町がご当地検定を実施するのは初めて。従来は、温泉があるまちへの郷土心を持ってもらおうと、2014年度から関連の知識を伝える出前講座を町内で展開していた。しかし、22年度に実施した出前講座は3回にとどまった。そこで、同町の温泉をより広く周知しようと、町外の人も視野に入れた検定にした。

 同町おんせん天国室の谷口薫室長は「一人でも多くおんせん天国サポーターになってもらって、検定が町の温泉に来てもらう呼び水になれば」と期待する。

 検定は7月29、30日と8月19、20日に実施する予定。その後は原則毎月1回行う予定で、申し込みは同町ホームページの専用申し込みフォームや、おんせん天国室への電話などで受け付ける。おんせん天国室TEL0796.99.2615

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