猫に嫌われてしまう『撫で方』4つ 一緒に知っておきたい「やめて」のサインも

1.わしづかみ

猫をなでるときに、手の平を大きく開いて触ろうとしたことはありませんか。

この触り方は「わしづかみ」といって、鳥のワシが獲物を強くつかみとる様に似ているものです。猫はわしづかみをされると、動物の本能で「捕まる…(補食される)」と感じるため、わしづかみをするのはいけません。猫は、自分の目線に「グワッ」と開いた手の平が見えることで、怖いというネガティブな印象が刻まれてしまいます。

愛猫に「敵」だと認識されてしまうのは悲しいことなので、猫を触るときは、手の指を広げすぎないのがポイント。慣れるまでは指1本からはじめるのもコツです。

2.毛並みに逆らう

猫は毛並みに逆らうように撫でられると、ストレスを感じます。

猫のグルーミングを見てもわかるように、猫は自分の毛並みにそって毛繕いをしますよね。毛を逆方向に引っ張ることは、猫にとって不快に感じますし、毛が引っ張られて痛くなることもあるのです。

猫撫での上級者は、テクニックとして、あえて根毛から毛を立てるようなイメージで撫でることもありますが、それをやるには猫とのしっかりとした信頼関係があってこそ、なのでうっかり真似してはいけません。

猫に「この人は嫌なことをする人だ」と認識されないためには、まずは毛並みに沿ってゆっくりと撫でる方法がベストです。

3.速すぎる、力が強すぎる

猫を撫でる手の動きが速すぎたり、力が強すぎたりしても猫は不快に感じてしまいます。

たとえば人間も、荒々しく触れられるのとゆっくり撫でられるのとでは、感じ方がまったくことなるはず。猫もこすられるように撫でられると、リラックスできないのです。

猫を撫でる行為は、飼い主さんと愛猫をつなぐコミュニケーションのひとつ。心の距離を縮める大切なスキンシップなので、乱暴な撫で方をしてしまうと、途端に猫からの信頼を損なうおそれがあります。

猫を撫でるときには、やさしく、やわらかく、ゆっくりと行うのが鉄則です。

4.いきなり撫でる

猫を撫でるときに、忍び寄っていきなり撫ではじめるのも良くありません。猫には猫のリラックスタイムがあるので、予告無しに触られるとビックリしてしまいます。

猫を撫でるときには、目があったり、猫から近寄ってきたり、「撫でる前の儀式」があるとベストです。

愛猫と暮らしていると心で会話ができるようになるので、「今、触ってもいい?」というように声掛けをしたり、猫の気持ちを察した上で撫でてあげるようにしましょう。

猫が「やめて」と嫌がっているサインとは

猫は、撫でられるのが嫌なときには、サインを出します。

たとえば、撫でている途中でシッポをパタパタさせるのは「ちょっと嫌になってきた」という気持ちの表れ。そのシッポの動きが激しくなり、床にバンバンたたきつけるようになったら「しつこい!」。

また不快な気持ちやガマンしているときは目を見開いたり、耳を横に引いたりします。このような猫からのサインに気づかないと、甘噛みにはじまり、噛まれたりするのです。

猫に嫌われないためにも、撫で方だけでなく、撫でる場所やタイミングも重要です。肉球やシッポなどの急所は触らないよう心がけ、食事中やトイレ中は避ける、というようなタイミングも配慮しましょう。

まとめ

猫と仲良くなるために、撫でることは大切コミュニケーション方法のひとつです。

猫にとって、撫で方や触られる部位、タイミングなど、すべての条件を通じて「快適」をもたらしてくれる人は、自分のことを分かってくれる人であり大切にあつかってくれる人。

まずは今回ご紹介した「撫で方」に注意することで猫に信頼されれば、猫の方からゴロゴロと喉を鳴らして「撫でて」と寄ってくるようになりますよ。

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