ベルリン・フィルの世界的バイオリニストが監督「ル・ポン国際音楽祭」 今秋に母の故郷・赤穂や姫路で

新型コロナウイルスの影響で3年ぶりに開かれた2022年の「ル・ポン国際音楽祭」(赤穂市提供)

 兵庫県赤穂市ゆかりの世界的バイオリニスト樫本大進さんが音楽監督を担う「ル・ポン国際音楽祭」が9月30日~10月7日、同市と姫路市で開かれる。樫本さんと親交があり、欧州で活躍する演奏家らが上質な音色を届ける。

 樫本さんは、2010年からドイツのベルリン・フィルハーモニー管弦楽団で第1コンサートマスターを務める。英ロンドンで生まれ、米ニューヨークで幼少期を過ごした樫本さんにとって、母親の故郷である赤穂市が「日本のふるさと」との思いが強い。同音楽祭は樫本さんの提案で07年に始まった。「ル・ポン」はフランス語で「架け橋」の意味。

 今年は、フランスやロシア、ドイツなど7カ国から、バイオリンやチェロ、ハープなどの15人が出演予定。生誕150周年を迎えたラフマニノフをはじめ、ロシアやフランス出身の作曲家のクラシック曲を中心に演奏する。

 日時と会場は、9月30日、10月1日各午後5時開演=赤穂市の赤穂城跡特設会場▽同3、4日各午後6時半開演=同市の赤穂化成ハーモニーホール▽同6、7日=姫路市のアクリエひめじ(6日は午後7時、7日は同6時開演)

 チケットは1公演千円。8月4日からローソンチケット、チケットぴあで発売する。赤穂会場はハーモニーホールで窓口販売も。

 姫路会場は、姫路市民を対象に7月3~18日に公式ホームページで先行販売(10月6、7日各300枚)を受け付ける。また親子ペアチケット(1組千円)もあり、7月10日まで、ハーモニーホール(各日12組)とアクリエひめじ(各日24組)の申し込みを受け付ける。いずれも応募者多数の場合は抽選。

 赤穂市企画政策課TEL0791.43.6867 (小谷千穂)

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