イオン空白県の福井県に総合スーパー「イオンスタイル」初出店 延べ床面積1万平方メートル弱、9月着工予定

イオングループの総合スーパー「イオンスタイル」の出店予定地=6月28日、福井県福井市西開発3丁目

 イオングループの総合スーパー「イオンスタイル」が2024年8~9月をめどに、福井県福井市西開発3丁目にオープンする計画が進んでいる。イオンスタイルは、同グループのイオンリテール(本社千葉市)が全国展開している“小商圏型”の店舗形態で、県内では初出店となる。鉄骨2階建てで、1階に食品スーパー、2階に衣料品や日用雑貨の売り場が入る見込み。

 出店予定地は、ラニイ福井貨物跡の1万5100平方メートル。同社によると、1、2階の総売り場面積は約5100平方メートルで、一般的な平屋のスーパーの約2倍の広さという。バックヤードや事務所などを含めた延べ床面積は約9700平方メートル。今年9月の着工を予定している。

 イオングループは大型ショッピングセンター(SC)の「イオンモール」「イオンタウン」などを展開する一方、イオンリテールでは「衣食住の商品を取りそろえた総合スーパー」として「イオン」「イオンスタイル」の店舗ブランドで全国に約360店舗展開している。旧来型の総合スーパーをイオンとし、立地条件に合わせた売り場構成でリニューアルしたり、新規出店したりする場合にイオンスタイルとして展開しているケースが多い。

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 県内初出店となる店舗も商圏人口や年齢分布、女性の就業率、若い世代の流入流出状況などを調査し、地域のライフスタイルに応じた売り場の構成を検討しているという。

 県内では、イオン前身のジャスコを核テナントする福井市のSC「ピア」が2003年に閉店。21年以降にイオン系列の食品スーパー「マックスバリュ」5店舗、ドラッグストア「ウエルシア」9店舗が出店したが、イオンの店舗ブランドに関しては「全国唯一の空白県」だった。

 イオンリテールの広報担当者は「イオングループでは広域商圏型の大型SCと並行し、地域の状況に応じた小商圏型のフォーマットを開発している。福井でもグループのスケールメリットを生かした全国、海外の商品に加えて、ローカルの商品の充実にも力を入れていく」と話している。

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