水沢農高、服装自由に 生徒が導入を主導、ジェンダー平等に配慮

自由な服装で学校生活を送る水沢農高の生徒。ジェンダー平等の実現へ、主体的にルールを変更した=奥州市胆沢

 多様性を尊重した思い思いの「制服」で通学できるようになった。奥州・水沢農高(菅野修一校長、生徒124人)が、生徒の服装自由化を取り入れている。ジェンダー平等の実現に配慮し、生徒発案のアンケートで多数の支持を得て本年度導入した。全日制の県立高校で、制服を規定していないのは同校と住田高のみ。性自認や経済性を考慮した制服選択の取り組みが広がる本県で、さらに先駆的な取り組みとして注目される。

 Tシャツ、ポロシャツ、ジャージー、ジーンズ…。1~3年生が男女を問わず、個性際立つ服装で登校する。生徒会長の菅原舞桜さん(3年)は「型に縛られた制服ではなく、着たい服を着ることができる」とうなずいた。

© 株式会社岩手日報社