臼杵市が移住希望者向け「おためしハウス」整備 最長6泊、市内での生活を体験【大分県】

移住希望者に臼杵の生活を体験する際の拠点としてもらう「臼杵おためしハウス ほっとさんの家」=臼杵市深田
室内には家具や家電、寝具、Wi―Fiなどを完備
臼杵市は2016年度から移住体験滞在の取り組みを進める(写真は19年の移住モニターツアーで自然体験を楽しむ参加者)

 【臼杵】臼杵市は、移住希望者が市内での生活を体験できる「臼杵おためしハウス ほっとさんの家」を市内深田に設けた。臼杵、野津両地区の境付近で、東九州自動車道臼杵インターチェンジや国宝臼杵石仏近く。臼杵の雰囲気や魅力を味わいながら、居住地域や住居の選定、仕事探しなど移住に必要な準備を進める拠点として使ってもらう。

 市の移住体験滞在の取り組みは2016年度から始まった。民間施設を借り上げ、臼杵、野津地区それぞれで受け入れ。22年度までの利用者は計187世帯(375人)で、うち28世帯(62人)が実際に市内に移住した。ランニングコストや管理面などから、市の施設を新たに整備することになった。

 ハウスは木造平屋(約100平方メートル、4DK)の空き家を改修。駐車場付きで室内には家具や家電、寝具、Wi―Fiを完備している。土地取得費などを含む事業費は約2700万円。

 利用は市外に住む人が対象で、料金は1泊2日2千円(1組)。6泊7日まで利用できる。市のホームページから予約する。

 移住関連の市の支援策は他にも▽引っ越し費用や仲介手数料などの移住支援補助金▽レンタカー借り上げ料補助金―などがある。

 市地域力創生課は「実際に滞在することで、移住後の生活がイメージしやすくなる。他の支援策についても質問、相談してほしい」と話している。

 問い合わせは同課(0972.63.1111)。

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