「防衛費増額を説得した」を訂正 バイデン大統領、日本政府が異論

岸田首相(左)とバイデン米大統領=1月、ワシントン(AP=共同)

 【ワシントン共同】バイデン米大統領は27日、日本の防衛費増額方針に関し自身が岸田首相を説得した結果だとした発言について、岸田氏は既に決定しており「私の説得を必要としていなかった」と述べ、訂正した。民主党支持者を前に語った発言録を米政府が28日に公表した。

 松野官房長官は23日の記者会見で、バイデン氏の発言について「防衛費増額は日本自身の判断」とする政府の立場と相いれないとして異論を申し入れたと明らかにした。

 バイデン氏は20日の政治集会で「広島を含めて3回、日本の指導者と会った。彼を説得し、彼自身も何か違うことをしなければならないと考えた。日本は飛躍的に防衛費を増やした」と語っていた。

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