プロ野球のマイナビオールスターゲーム2023（第1戦＝7月19日・バンテリンドームナゴヤ、第2戦＝同20日・マツダスタジアム）のファン投票の最終結果が6月28日に発表され、福井県勢では、中継ぎでオリックスの山崎颯一郎（福井県・敦賀気比高校出身）が初めて選ばれたほか、三塁手でソフトバンクの栗原陵矢（福井県・旧春江工業高校出身）が2年ぶり2度目の選出となった。
県勢から成長著しい右腕と、大けがから復活を遂げた左強打者が選ばれ、大舞台での活躍に期待は高まる。
山崎はワールド・ベースボール・クラシック（WBC）日本代表に追加登録されたが、登板機会がなく「悔しさをシーズンにぶつけたい」と話していた。今季は30試合に登板し14ホールド3セーブで防御率1.47（いずれも6月27日時点）。文句なしの活躍で54万8265票を集め、2位に20万票以上の差をつけての初選出となった。長身から投げ下ろす角度のある最速160キロの直球、切れのあるフォークと、2種類の決め球の使い分けが躍進を生む。
山崎は「すごい選手が集まるイメージ。そこに立てることが光栄だし、ファンの皆さんに感謝している」とコメント。「いつも通り自分らしい投球ができれば。本当に使えたらいいな、と思う変化球を試せたらいい」とした。
⇒1歳の頃の山崎颯一郎選手、プロ野球選手は亡き祖父との“約束”
栗原は今季、左膝前十字靱帯断裂から復活。チームの副主将を務め、4番として迎えた開幕戦で3ランを放つなど開幕4戦で3本塁打と好スタートを切った。現在（27日時点）の打率は2割3分8厘。開幕前に「打点にこだわりながらやっていきたい」と話していた通り、40打点はパ・リーグトップ。4、5月には2度のサヨナラ打を放つなど勝負強さは健在だ。
三塁手部門のファン投票は栗原とオリックスの宗佑磨がデッドヒートを繰り広げ、19日の中間発表では宗にリードを許していた。最終発表で逆転し、491票上回る45万6322票を獲得。2年ぶりにオールスターの舞台に立つ。栗原は「すごくうれしい。一生懸命プレーしたい。少しでも目立てるように頑張りたい」とコメントした。
⇒栗原陵矢選手が高校時代、部活帰りに通ったお店は…
選手間投票の結果は6月30日、監督選抜は7月5日に発表される。最後の1人を選ぶ「プラスワン投票」の結果が出る同14日にメンバーが出そろう。
⇒オールスター2023ファンの投票結果一覧
