静岡市中心街「歩行者天国」30日から毎日実施

静岡市の中心街ではこれまで土日祝日に実施していた“歩行者天国”を、活性化をねらいとして6月30日から、平日にも拡大することになりました。

商店街からは期待の声が上がっています。

(白鳥貴久記者)

「静岡市の中心街の入り口と言われる紺屋町。街の賑わいに繋げるため、あすから毎日歩行者天国が実施されるということです」

JR静岡駅の北口近くに広がり多くの人でにぎわうエリア「紺屋町」。現在、土日祝日に道路全体を歩行者専用の道路とする“歩行者天国”が実施されていますが、30日からは、一部区間で毎日、歩行者天国になります。区間は「葵タワー」前から「静岡パルコ」までの約170メートルで、午前11時から午後6時まで実施するということです。

静岡市ではこれまで「静岡紺屋町名店街」と連携して、車中心の道路から歩行者中心の道路への転換を図るため、“歩行者天国”の実験を行ってきました。今回、駅前の商店街で初めて平日の“歩行者天国”を実施することについて市の担当者は…。

( 静岡市 市街地整備課 山田慧さん)

「歩行者天国で人が集まりやすく、道路空間を使って、憩える空間を提供することができれば、そこでの滞在時間が増えて、消費拡大などにつながっていく」

「KDDI」が2021年11月に行った紺屋町地区の滞在人口の分析では、平日の正午に5600人と中心街の中で一番多い結果となりました。また、休日の同じ時間と比べて約1000人多く、平日の歩行者天国の実施による商店街の活性化に期待が高まります。「静岡紺屋町名店街」の山路正史副理事長は「効果を期待している」として前向きな声が聞かれます。

(静岡紺屋町名店街 山路正史 副理事長)

「大道芸の人に来てもらったり、ここで働いている人も多いので、昼食を広々とした空間でとってもらったり、小さい子どもがいる人は、公園の代わりに街中に来て楽しんでもらえれば」

今後、歩行者を中心とした道路空間を作り上げていくため、歩行者天国の実施時間の延長や範囲拡大なども検討していくと話しています。

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