28日の広島カープは、森下暢仁 が投げてよし、打ってよしと投打で大活躍！ 復活したジェット風船の勢いにも乗って、4連勝です。
前日、DeNAを首位から引きずり下ろし、3連勝中の好調カープ。この日の先発は、ここまで7試合すべてでクオリティースタートの森下。
しかし、立ち上がりからピンチを招きます。連打で1アウト・3塁・2塁とされ、6月の月間打率が3割越えの4番・牧。スイングを誘う高めの変化球で三振に仕留め、2アウトとします。
次の相手は、打率3割7分5厘と首位打者を独走する宮崎。センターにぐんぐん伸びる打球を 秋山翔吾 がスーパーキャッチ。オールスターにも選出された頼れる男が、守備で森下を盛り立てます。
しかし、2回、先頭打者に甘く入った変化球を打たれると、前日、マルチ安打を放っている7番・大和には外いっぱいのカットボールをうまく打たれ、先制を許します。
その裏の攻撃。カープもすぐさま反撃に出ます。先頭の 西川龍馬 がフォアボールを選び、打席には5試合連続スタメンの デビッドソン 。高めの変化球を完璧にとらえ、第8号となる2ランホームラン。2試合ぶりの ”ごますりポーズ” で逆転します。
その後、同点とされて迎えた5回の攻撃。1アウト・2・1塁と勝ち越しのチャンスで打席には、先発の森下。バントが濃厚の場面でなんと、その初球を…
広島カープ 森下暢仁 投手
「打っていいよと言われたので、思い切り打ちに行きました」
プロ初ホームランをレフトスタンド上段にたたき込み、新井監督もびっくり。期待以上の結果で勝ち越しに成功します。
その後、森下は6・7回を完璧に抑えるピッチング。投げては7回2失点、打っては初ホームランと “二刀流” の大活躍でマウンドを後に託します。
そして、この日は、マツダスタジアム名物「ジェットバルーン」が、4年ぶりに復活。
真っ赤に染まった感動的な光景から始まったカープ・ラッキーセブンの攻撃は、ランナー3塁・1塁とチャンスを作り、前日のヒーロー・秋山。「点が入るバッティングがしたかった」と変化球を流し打ちでレフト前へ―。秋山の6試合ぶりタイムリーでDeNAを突き放します。
4点リードで迎えた9回。1軍復帰後、初めて9回のマウンドに上った 栗林良吏 。先頭打者を空振り三振に抑えると、3人目をフォークでセカンドゴロに仕留めて試合終了。
投打がかみ合ったカープは、これで4連勝。今シーズン、初めて貯金を5にし、DeNAとのゲーム差を2.5にしました。
広島カープ 森下暢仁 投手
― ピッチングを振り返って。
「きょうは絶対に勝たないといけないと思ってマウンドに上がった。同点に追いつかれたピッチングだったが、なんとか粘れてよかった」
― マツダスタジアムでは負けなし
「次（の登板）もマツダなので次も勝ちます。応援よろしくお願いします」
― ホームランの手ごたえは
「けっこう飛んでいました」
― スタンドの盛り上がりについて
「最高でした」
