ビヨンセ&ケリー・ローランド、地元ヒューストンに31戸の住宅建設へ

ビヨンセが「アメリカ・ハズ・ア・プロブレム」と歌っているように、数々の問題を抱えているアメリカが取り組んでいる最大の問題のひとつが住宅危機だ。こうした中、ビヨンセとケリー・ローランドが、故郷である米テキサス州ヒューストンでこの問題に立ち向かうために手を組んだ。

現地時間2023年6月27日、テキサス州ハリス郡当局は二人のスターと協力し、31戸の恒久住宅(permanent housing)を建設すると発表した。このイニシアチブは、アメリカン・レスキュー・プランの資金720万ドル(約10億円)を使って建設される。地元紙ヒューストン・クロニクルによると、リナ・ヒルダゴ判事は記者会見で、「今回のようなイニシアチブは、誰が後ろ盾になろうと私は支持しますが、特に興味深いのは......ビヨンセとケリー・ローランドの名前があることです。言うまでもなく、彼女たちはとても長い間地域社会を支えてきました」と述べた。

住宅に加え、ノウルズ=ローランド・ハウスと呼ばれるこの新しい恒久住宅プロジェクトには、ケース・マネージャー、ピア・スペシャリスト、サービス・スペシャリストが配置され、送迎、メンタル・ヘルス、身体的・行動的健康支援などの支援サービスが提供される。ビヨンセがヒューストンのNRGスタジアムで開催する【ルネッサンス・ワールド・ツアー】2公演のために地元に戻り次第、この集合住宅の”さらに大きな立ち上げ”が9月に発表される予定だ。

ビヨンセとケリー・ローランドは一貫して故郷に恩返しをしてきた。2017年にハリケーン・ハーヴィーがヒューストンを襲ったあと、ビヨンセはデスティニーズ・チャイルドのメンバーだったミシェル・ウィリアムズや母親のティナ・ノウルズ=ローソンと共にヒューストンに戻り、被災者に食事を提供する手助けをした。その10年以上前、ローランドはノウルズ・ファミリーと手を組み、ハリケーン・カトリーナの被害者に一時的な住居を提供することを目的とした慈善団体サバイバー財団をヒューストンに設立した。

ノウルズ=ローランド・ハウスについて、地元の牧師でありブレッド・オブ・ライフのエグゼクティブ・ディレクターであるルディ・ラスムスは、ヒューストン・クロニクルに対し、「第1管区のダウンタウンにこの17年間で5つ目の住宅を開発することになります。郡内のホームレスをなくす手助けをし続けられることに本当に感謝しています」とコメントしている。

© 株式会社阪神コンテンツリンク