新富に青パパイア専門店 協力隊岩本さん 7月開店

チャレンジショップ2期生として青パパイア専門店を7月から開店する岩本脩成さん(右)

 新富町地域おこし協力隊を今月末で卒業する岩本脩成さん(30)=同町富田東2丁目=は、熟す前に収穫する「青パパイア」のテークアウト専門店を7月1日にオープンする。同町商工会が運営するチャレンジショップの2期生として、最長で2年間営業する。
 岩本さんは宮崎市出身。抗酸化物質ポリフェノールや酵素パパインなどを豊富に含む青パパイアの健康食としての可能性に着目し、再生医療材料の開発担当として大手化学メーカーに勤務していた2019年に都内からUターン。同協力隊に着任後、町内の畑を借りて若手農家らと生産に励むほか、加工品の開発や販路開拓を進めてきた。
 店舗ではスムージーをはじめ、青パパイアや県産農産物を使った加工品を販売。収穫期にはサンドイッチも予定している。17日のプレオープン日には、多くの客がカヌレや酵素シロップなどを買い求めていた。
 幼少期の病気の経験から「食生活から体の状態を良くしてほしい」と同事業を始めた岩本さん。健康志向が高まる中、同町の次代の特産物として期待を背負う。周囲から「パパイア王子」と呼ばれており、オープン日に向け「消費を促し、生産と認知の拡大につなげたい」と意気込む。

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