「確認で子どもの命守る」送迎バス“置き去り”防止へマグネットシート 835施設に配布=静岡県

2022年9月、静岡県牧之原市で園児が通園バスに取り残され、死亡した事件を受け、県は6月29日から県内の保育施設などに子どもが車内に置き去りされる事故を防ぐためのマグネットシートの配布を開始しました。

「みんなの確認で、こどもの命を守る。」

磐田市の幼稚園が園バスに設置したのは置き去りを注意喚起するマグネットシートです。

2022年9月、牧之原市の認定こども園で3歳の園児が通園バスに置き去りにされ、熱中症で死亡した事件をきっかけに、国は通園バスに安全装置の設置を義務付け、6月末までの完了を目指しています。

安全装置の設置と合わせ、県は独自の啓発事業として、車体に貼るマグネットシートとダッシュボードなどに貼るステッカーを制作。安全装置の設置が義務付けられている県内835の施設が所有するバス約1530台に配布すると決めました。

こちらの幼稚園は所有するバス全てに安全装置を設置済みですが、このシートも活用して置き去りに注意したいと話しました。

<バディ幼稚舎 西尾和孝理事長>

「我々自身がその都度注意することに気を付けて、子どもの安心を担保していきたいとしています」

<県健康福祉部こども未来局こども未来課 鈴木安由美課長>

「これから暑い夏が始まって熱中症の危険性もどんどん高まってくる中で、みんなの目で確認をしながら子どもの命を守ると」

県はマグネットシートを7月第2週の末までに該当施設に配布する予定だということです。

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