猛暑で気を付けたいのが食中毒。細菌が原因となる食中毒は6~8月に多く発生するとされています。家庭で作るお弁当にも注意が必要です。
静岡市では、6月7日から保健所が食中毒を予防するため、旅館や食堂がある施設など約20か所で監視・指導を行っています。静岡市では仕出し弁当を食べた36人に食中毒症状が出るなどの被害も出ていて、対応が求められています。
食品衛生学にも詳しい野菜ソムリエの遠山由美さんは、家庭で作るお弁当には食中毒の対策が必要だと言います。
<遠山由美さん>
「食中毒予防の3原則があります。つけない・増やさない・やっつけるの3つです」
まずは、食中毒予防の「つけない」です。料理をする前にビニール袋を用意します。そのビニール袋を裏返しにして手に付けて、食材に直接、触れないようにします。
では、このお弁当を例に食中毒対策を教えてもらいました。
<遠山由美さん>
「ちくわも冷蔵庫から出して、そのまま、キュウリもそのまま。これ、非加熱なんです。これから暑い所で長時間置くとなると心配です」
キュウリは別の入れ物に入れ、ちくわは加熱が必要です。また、ミニトマトのヘタやブロッコリーなどは複雑な形のため細菌が潜んでしまう恐れがあります。
<遠山由美さん>
「2つ目として、鶏肉はしっかり焼き目を付けていて、黒酢でじっくり煮込んでいます。やっつけることには気をつかっている。よく焼く、お酢で煮る。でも骨付きの肉は、骨の回りが生になりやすい」
夏場は水分の多い煮物は避けた方が良いと言います。
最近、冷凍したままお弁当に入れる商品がありますが、自分で作って冷凍したおかずには注意が必要です。
<遠山由美さん>
「自分で作って冷凍した物は、やはりジクジクと水分が出てきてしまって、微生物増殖の温床になってしまう」
<井手春希キャスター>
「この時期は、家庭で食べる用と、お弁当では?」
<遠山由美さん>
「気のつかい方が違うかもしれないですね」
静岡市内の雑貨店にも食中毒を予防するグッズが数多く並んでいます。
<ハンズ静岡店 澤田智樹さん>
「こちらの抗菌キャリーランチボウルです。ふたの部分を開けると、保冷剤を入れるスペースがお弁当と一体型になっている」
<井手春希キャスター>
「お弁当箱の中で、保冷剤が活用できるのは新しいですね」
また、容器に仕切りがあることで、おかず同士が触れないようになっていて食中毒を防ぐために有効です。
手作りのおにぎりでも食中毒対策ができます。
<ハンズ静岡店 澤田智樹さん>
「ふたの部分を開けてみて」
<井手春希キャスター>
「2つで重さが違いますね」
<ハンズ静岡店 澤田智樹さん>
「実は、ふたの部分保冷用のゲルが入っていて、この容器を冷凍庫で冷やすと容器全体に保冷効果を伝えることができる」
<井手春希キャスター>
「暑い屋外でおにぎりを食べる人でも安心できますね」
<ハンズ静岡店 澤田智樹さん>
「夏の食品が傷みやすい時期には安心して使ってもらえる」