静岡県内では6月29日、静岡市で35℃を超える猛暑日となり、全国一の暑さとなりました。気温とともに湿度も高く熱中症への警戒が必要です。
静岡市清水区の子育て支援センターでは、初めて庭にミストシャワーを設置しました。強い日差しから子どもたちを守るため日よけも取り付けています。こまめな水分補給も欠かしません。
<清水中央子育て支援センター 一時保育室 保育士 竹澤浩美さん>
「暑い中でも子どもたちは部屋にいるより外で遊ぶのがすごく好きで、早速すぐにタープ(日よけの布)を張って、ミストを出すということになった」
29日の県内は高気圧に覆われ、南から湿った空気が入り蒸し暑い日となりました。静岡市では午後2時ごろに気温が35.8℃を観測し、2023年初めての猛暑日となりました。
<日傘にサングラス姿の女性(静岡市内)>
「サウナのように暑い」
<親子(静岡市内)>
「暑い?」
「うん」
<ハーフパンツ姿の男性(静岡市内)>
Q.スタイルとしては?
「夏仕様です」
県内では、浜松市で33.1℃、熱海市網代で32.5℃など県内19の観測地点うち、11の地点で2023年の最高気温となり、厳しい暑さに。県によりますと、静岡市や浜松市などであわせて6人が熱中症の疑いで救急搬送されました。
<坪内明美記者>
「強い日差しが照り付ける中、日陰が全くない菊川市の河川敷に来ています。こうした屋外で長時間過ごす時に熱中症の危険が高まります」
炎天下で行われる草刈り作業。
<作業員>
「7月近くなってきて、だいぶ暑くなってきたと実感する」
国によりますと、2022年、職場における熱中症の死傷者の数では、建設業が179件、製造業が145件など全体の約4割がこの2つの業種で発生しています。菊川市の建設工事の会社では対策を強化しています。
<落合組 渡邊治男工事主任>
「体温の上昇とともに、熱中症になる手前でアラームが鳴るようになっています」
腕時計のように手首につけ、身体の熱のこもり具合を検知することで熱中症になる前に警報で知らせてくれる装置です。6月から全ての作業員が装着。小型のファンを内蔵した作業着を着て、水分補給も欠かさず対策を徹底です。
<落合組 渡邊治男工事主任>
「個人で熱中症になるタイミングは違うので、こまめに休憩をとって作業していただく」
30日以降も湿度が高くなる見込みで、引き続き、熱中症への注意が必要です。