【カンボジア】首都の小学校でデジタル教育、日系企業支援[IT]

パソコンを使って教育アプリのプログラムに取り組むノロドム小学校の児童(アクティブ・ピープルズ・マイクロファイナンス・インスティテューション提供)

カンボジアの首都プノンペンでこのほど、日本企業の支援で公立小学校の児童がデジタルスキルを学ぶジャパン・デジタル・ラーニング・センター(JDLC)が開校した。科学・技術・工学・数学を体系的に学ぶ「STEM教育」も実施。終了時期は決めず、長く続けていく見通しだという。

授業はノロドム小学校の4~6年生、約1,500人を対象に、週1回30分無料で実施。子ども向けの教育用アプリの開発などを手がけるワンダーファイ(東京都文京区)が開発したアプリなどを使い、同社の子会社ワンダーラボ(カンボジア)が指導を担当する。

JDLCは、ノロドム小学校、運営を担当するワンダーラボ、パソコンなどのハードウエア整備や教室の改装を支援した日系の小口金融会社アクティブ・ピープルズ・マイクロファイナンス・インスティテューション(APMFI)の3者で設立した半官半民の組織。プロジェクトは国際協力機構(JICA)とカンボジアの教育・青年・スポーツ省が後援し、日本とカンボジアの国交樹立70周年記念事業に認定されている。

6月15日に行われた開校式には、植野篤志駐カンボジア日本大使や教育省のサン・バタナ次官、JICAカンボジア事務所の讃井一将所長らが出席。植野氏は「ここで学んだ生徒たちが、将来の日本とカンボジアの新たな架け橋となることを願っている」とあいさつを述べた。

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