羽咋初の地ビール 道の駅のと千里浜、7日発売

自然栽培米を副原料にした羽咋初の地ビール=羽咋市の道の駅のと千里浜

  ●海岸に砂像3基完成

 羽咋市千里浜海岸をアピールしようと、道の駅のと千里浜は29日、無肥料・無農薬の自然栽培米を副原料にした市内で第1号の地ビールを完成させた。「千里浜ビアー」として、道の駅開設6周年を迎える7月7日から売り出す。海岸には砂像も3基完成。今夏は地元の浜茶屋が海水浴場の開設を断念したが、遊泳は可能で、新たな名産品と夏の砂浜の風物詩がそろい、市などは例年通りのにぎわいをと発信に力を入れる。

 道の駅が地ビールを販売するのは珍しい。こくが深い「チリハマ サンセット」と、飲み口にキレがある「チリハマ ビーチ」の2種類を用意し、缶のラベルには千里浜海岸とハクチョウをデザインした。

 クラフトビール醸造所「ブルークラシック」(金沢市)が製造に協力。350ミリリットル入りを660円(税込み)で販売し、新たな土産品として定着させる。

 海岸では毎年、夏に合わせて砂像が設置されており今年も千里浜砂像協会の古永健雄会長、田中民恵さんと智代さん姉妹の3人が制作した。7月下旬には羽咋工高の生徒も作る予定だ。

 北陸新幹線や県観光PRマスコットキャラクター「ひゃくまんさん」などを表現した古永会長の作品と、人気アニメが題材の像が完成した。29日は千里浜なぎさドライブウェイが全線通行止めだったが、仙台市から訪れた菊地葉子さん(68)は「砂像を見られて良かった。千里浜には魅力がいっぱいあるのでまた来たい」と話した。

 市によると、海水浴場が開設されなければ遊泳できないと勘違いされることがある。岸博一市長は「千里浜は遠浅で泳ぎやすい砂浜。多くの人に海水浴に来てほしい」と話し、千里浜に多くの人を呼び込もうと、新たなイベントの開催も検討するという。

完成した砂像3基に見入る観光客=羽咋市千里浜海岸

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