大雨被害、建物浸水や通行規制 県内

土砂が道路に流入し、通行止めとなっている町道今市若山線=29日午後0時49分、小国町若山

 置賜、村山地域を中心に28日から降り続いた大雨の影響で、県内では29日、天童市で3棟の床上・床下浸水があったほか、東根市や小国町などでは道路に土砂が流入し、通行止めになるなどの被害が確認された。米沢市で全域に出されていた避難指示は同日午前、解除された。

 天童市によると、市内では住宅の床下浸水1棟と、非住家の床上浸水が2棟で確認された。28日夜は同市駅西2丁目と同市久野本のJR奥羽本線のアンダーパス2カ所で、乗用車がたまった雨水に漬かり動けなくなった。

 県防災危機管理課によると、県管理道路6路線の7カ所で通行を規制した。東根市猪野沢の県道では28日、道路脇の沢から土砂が流入し、29日に復旧作業が完了した。市町村道では、小国町若山の町道今市若山線で道路脇の斜面から土砂が流入し、全面通行止めとなった。高さ5メートルほどの斜面が崩れ、長さ13メートル、幅4メートルほどの範囲に土砂がたまり、片側1車線の道路の半分ほどを覆った。

 米沢市は3万3654世帯、7万6449人を対象にした避難指示を29日午前9時25分に解除。28日夜、一時的に6世帯計10人が避難した。

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