「夜中に雪かき、住みたいと思う若者いない」弘前大学長、弘前市長に除雪の現状指摘

 弘前大学の福田眞作学長は29日、青森県弘前市内で開かれた市内5大学の代表者と桜田宏弘前市長との懇談会で、同市の除雪の現状について「親が夜中の2時、3時に起きて除雪車が玄関先に置いていった雪を片付けているのを見て、ここにずっと住みたいと思う若者はいないと思う」と指摘した。

 懇談会は市内5大学で組織する「大学コンソーシアム学都ひろさき」が年に1度開いている。今回は「若年者の人材育成」をテーマに、若者の県内定着に向けた方策などについて意見を交わした。

 続けて福田学長は「除雪に関してはもう少し頑張ってほしい。やり方はまだまだ可能性がある」と市長に要望し「学生から見て冬も楽しく過ごせる街になれば」と語った。

 突然の鋭い指摘を受けた桜田市長は、燃料費の高騰や除雪作業員の人手不足の現状に触れ「実際に現場で何が問題になっているのかよく分からない部分もある。除雪に関するアイデアコンペのようなものをやってもいいのかもしれない」と答えた。

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