「アミュ新館」に86店舗 新長崎駅ビル商業ゾーン 九州・県内初42店 10月以降開業へ

建設が進む新長崎駅ビル(中央)=長崎市尾上町

 JR九州は29日、長崎県長崎市で今秋開業予定の新長崎駅ビルの名称と出店店舗を発表した。既存ビルを含めて「JR長崎駅ビル」と総称。このうち商業ゾーンは増床部分を「アミュプラザ長崎新館」、既存部分を「アミュプラザ長崎本館」と呼び分ける。新館には長崎県内初進出を含む86店舗が決定。既存の本館と高架下商業施設「長崎街道かもめ市場」の3施設合わせて246店舗になる。開業は10月以降の見通し。 新館の商業ゾーンは1~4階と5階の一部。このうち大型店舗はエディオン(家電)、ナムコ(アミューズメント)、ユニクロ(衣料品)、GU(ジーユー、同)の4店舗。九州初は3店舗で、ベーシックアンドアクセント(生活雑貨)とスーツスクエア(ビジネスウエア)のほか、国内から一度撤退したフォーエバー21(衣料品)が再進出する。

アミュプラザ長崎新館の出店店舗一覧

 県内初進出は39店舗に上り、シップス(セレクトショップ)、サボン(コスメ)、中川政七商店(生活雑貨)、フラワーアンドウォーター(カフェ)など。三原ガーデン(セレクトショップ)は長崎市出身の庭園デザイナー、石原和幸さんがプロデュースする。
 新館の営業面積は約2万1700平方メートル。本館など既存2施設と合わせて、現在の2倍以上の4万7900平方メートルに広がる。JR九州が九州7駅で展開するアミュプラザの中で、博多に次ぐ2番目の規模となる。
 新館スタッフの合同求人説明会を7月30日、8月23日、9月14日、10月1、2日にいずれも出島メッセ長崎で開く。
 新館5~6階のオフィスゾーンには、博多、鹿児島などで展開するQ(コワーキングスペース)が県内に初めて進出する。テナントは交渉中を含めると9割程度が埋まっているという。
 古宮洋二社長は会見で「新型コロナの影響が緩和し、いいタイミングでの開業となる」と語り、西九州新幹線との相乗効果で新たな移動や消費を促す考えを示した。 

© 株式会社長崎新聞社