平和公園スポーツ施設再配置問題 再検討部会を8月設置へ 長崎市議会

 長崎県長崎市は29日の市議会建設水道委員会で、同市松山町の平和公園スポーツ施設の再配置に関する「再検討部会」を、8月に設置すると説明した。再配置の対象となる市民総合プールや陸上競技場の利用者らの意見を踏まえ、配置先や概算事業費などについて数案を示し、比較する形で進める。本年度中に会合を3回開き「最終的な方向性を導きたい」としている。
 平和公園は県が整備する長崎南北幹線道路のルート上にあり、市は一部施設の再配置を検討。市平和公園再整備基本計画検討委員会の会合で、プールを陸上競技場がある場所に移設する案を示したが、影響を受ける競技場利用者らが反発している。
 再検討部会の委員は10人程度。既にある検討委の一部メンバーの他に、新たに▽陸上・水泳の関係団体▽商工業関係団体▽市民団体-の代表者を加える。会合は8月と11月、来年1月に開く予定。
 市は今定例会に、再整備基本計画策定に向けたコンサルティング業務委託費として、1千万円の補正予算案を提案。具体的な配置図やイメージ図の作成、基本計画の取りまとめなどを委託する。

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