米姉妹都市から那珂川に訪問団 高校生ら刀鍛冶見学

高野さん(右)とペーパーナイフを作る訪問団の生徒たち

 【那珂川】町の姉妹都市である米国ホースヘッズ村(ニューヨーク州)の親善訪問団が29日、訪町し刀鍛冶見学などを行った。7月5日まで町に滞在し、伝統文化に触れたり町内の学校で授業を体験したりし、町民との交流を深める。

 町は旧馬頭町時代に同村と姉妹都市になった。1993年に同村の訪問団が初めて町を訪れて以降、中高生らを相互派遣するなど交流事業を続ける。訪問団の受け入れは新型コロナウイルス禍で中断していたため、今回が4年ぶりの実施。

 訪問団は公募で選ばれた同村の高校生ら11人で構成。馬頭の刀匠高野和也(たかのかずや)さん(62)の職場で行った刀鍛冶見学で、訪問団はくぎを金づちでたたいて伸ばし、ペーパーナイフを作った。見学が楽しみだったというカルビン・クレーグルさん(16)は「うまくナイフを作れた。今後の学校訪問も待ち遠しい」と話した。

 30日以降は町内のホストファミリー宅に泊まりながら、ろくろやそば打ち、茶道といった文化を体験する。町内小中高校の訪問では英語や体育、書道などの授業を地元の児童生徒と一緒に受ける。都内見学を行った後、7日に帰国する予定。

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