人気作品の世界に浸る 「金曜ロードショーとジブリ展」東京展開幕、10月から富山展

「風の谷のナウシカ」に登場する腐海の世界をイメージした展示

 10月から富山県内で開催される「金曜ロードショーとジブリ展」の東京展が29日、東京都品川区の「寺田倉庫B&C HALL/E HALL」で始まった。スタジオジブリ(東京)が製作した作品の歩みや魅力などを紹介するコーナーが設けられ、訪れたファンが人気作品の世界に浸っていた。9月24日まで。

 スタジオジブリのスタートと日本テレビの番組「金曜ロードショー」の放送開始は、ともに1985年。同番組は200回以上、ジブリ作品を放送してきた。パネル展示は放送作品を紹介するほか、ほぼ全作品の絵コンテ、ファミコンやアイボなど放送された年に流行した物を並べ、世相をたどることができる。

 「風の谷のナウシカ」に登場する「腐海」を表現したコーナーは、王蟲(オーム)や大王ヤンマ、ムシゴヤシなどのキャラクターをリアルに再現したオブジェが薄暗い空間に展示された。

 「ジブリ映画ポスタースタジオ」は、作品に登場する場所やキャラクターが設置され、主人公のように写真撮影できる。千葉県から訪れた家族連れは「魔女の宅急便」に登場するパン店で撮影し「作品の空間に入ったみたいで楽しい」と話した。ジブリ映画ポスタースタジオの「崖の上のポニョ」は7月2日までの予定。

 富山展は10月7日から来年1月28日まで県美術館で開く。同館と北日本放送、北日本新聞社でつくる実行委員会と県主催。

「魔女の宅急便」の主人公のように撮影できる空間で写真に納まる家族

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