消防隊員死亡の原因「特定できず」呉服町ビル火災事故調 8月末までに最終報告=静岡市

2022年8月、静岡市で消防隊員が殉職したビル火災について、事故調査委員会は6月30日、隊員が死亡した明確な原因は特定できなかったと結論づけました。

【写真を見る】消防隊員死亡の原因「特定できず」呉服町ビル火災事故調 8月末までに最終報告=静岡市

22年8月、静岡市葵区呉服町のビルの飲食店で発生した火災では、消火活動に当たっていた静岡市消防局の男性隊員(当時37)が死亡しました。

男性隊員が亡くなった原因について、事故調査委員会は30日まで究明を進めてきました。火元の部屋の扉が意図せず開いたことや、退路を誤った可能性など複数の要因について検証したものの、明確な原因の特定には至らなかったということです。

静岡市葵区呉服町のビル火災現場

<事故調査委員会 中西美和委員長>

「新たな事実が判明したということもありませんでしたので、基本的には事故が発生した背景の要因について丁寧に分析したという感じになります」

静岡市消防局は8月末までに最終報告書を取りまとめて難波喬司市長に提出し、ホームページ上でも公開するということです。

© 静岡放送株式会社