カーシェア 大学生の足に/青森大学が県内初/利用15分187円 スマホで完結

青森ダイハツの関係者(両端)からカーシェアの使い方の説明を受ける青森大生=30日、青森市の同大

 青森市の青森大学(澁谷泰秀学長)は、学生の生活満足度向上につなげようと、県内の教育機関で初めて、学生向けカーシェアサービスを導入する。個人で車両を所有しなくても、使いたい時だけ15分187円で利用できる。本格的な運用に先立ち、30日、同市内の車両提供会社が大学構内で学生や教職員らに使い方を説明した。学生は「昼休みに友達と昼食を食べに出かけたい」「買い物で荷物が多くなる時に利用したい」と話した。

 トヨタ自動車が運営するカーシェアシステム「トヨタシェア」を利用。子会社であるダイハツグループが参画しており、青森ダイハツモータース(同市)が同大学構内に「ダイハツステーション」を設けた。利用希望者はスマートフォンで専用アプリをダウンロードし、免許証やクレジットカード情報や会員情報を登録する必要がある。同大学専用のグループ登録をすると、通常15分220円のところを187円で利用できる。

 同大は同市郊外にあり、車を持っていない学生は現状、友人の車を借りたり相乗りしたりするほか、自転車やバスで移動しているという。今後はカーシェアでゼミやサークル活動、中心街での買い物などの利用が想定される。

 カーシェアは24時間利用可能で、料金にガソリン代と保険料が含まれている。スマホ1台で予約や解錠・施錠、支払いが可能。

 試乗した総合経営学部4年の岩渕緒久斗(おくと)さんは「手続きから利用までスマホ1台で簡単。友達との食事や雨の日に部活に行く時に使いたい」と話した。同大の中田吉光教授は「ゼミの活動で使えたら、学びの範囲も広がるかもしれない」と期待した。

 同大での運用開始は7月3日午前9時から。

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