全校児童230人の名前記した資料紛失など 教諭ら4人懲戒処分 神戸市教委

神戸市教育委員会が入るビル=神戸市中央区東川崎町1

 神戸市教育委員会は30日、全校児童230人の名前を記した資料などを紛失したとして、長田区の市立小学校男性教諭(35)を減給10分の1(3カ月)にするなど、計4件の懲戒処分を発表した。

 男性教諭は4月28日、休日に自宅で仕事をするため、資料を無許可で学校から持ち出し、帰宅途中に酔ってかばんごと紛失した。かばんには全児童名の一覧表や未採点のテストの答案用紙64人分、2021、22年度に同校に勤務した教職員計35人分の住所録も入っていたという。

 また、学校施設の鍵7本を紛失し、交換費用に約40万円かかった同区の市立中学校男性教諭(30)と、通勤手当7万2550円を不適切に受給した須磨区の市立小学校の女性会計年度任用職員(50)をそれぞれ戒告とした。

 同じく戒告処分を受けた西区の市立中学校女性教諭(58)は、痛み止めの副作用を理由に特別支援学級の簡易ベッドで授業中に寝たことを、生徒からアンケートで指摘され、その記述を消させた。また、調理実習に使うインスタントラーメンの納品先を自宅に指定し、一部は所在が分からなくなった。

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