富山県内海水浴場「適」7カ所 水質調査、浜黒崎は海開きせず

 海水浴シーズンを前に、富山県は30日、海水浴場の水質調査結果を発表した。全8カ所のうち7カ所で水質がきれいな「適」、島尾(氷見)はそれに続く「可」だった。浜黒崎(富山)は危険な消波ブロックがあるとして、昨年に続き海開きをしないという。

 県と富山市が4~5月、透明度や油膜の有無などを調べた。判定が「適」となるのは水質ランクがAAとA、「可」はランクがBとCの海水浴場。小境(氷見)と海老江(射水)、八重津浜、岩瀬浜(富山)、宮崎・境海岸(朝日)はAA、雨晴・松太枝浜(高岡)と石田浜(黒部)はAだった。

 島尾は1997年の調査開始以来初めてBとなった。県環境保全課は「水質汚濁の指標でやや値が高くなったものの、海水浴場として適切な水質」とし、海流や水温などの条件が重なり、一時的に数値が悪化した可能性もあるとみている。いずれの海水浴場でも、腸管出血性大腸菌O157は検出されていない。

 浜黒崎が海開きをしない理由について地元の観光協会は、海水浴場の一部に消波ブロックが埋もれているエリアがあると説明。利用者がけがをする可能性があり、昨年度に続き海開きを見送ることにした。

© 株式会社北日本新聞社