恋人と一緒なのに不安や不自由感じたら…「デートDVのサイン」 滋賀の中学で学習会

デートDVの特徴について説明する黒岩さん(草津市追分7丁目・高穂中)

 滋賀県草津市の高穂中学校でこのほど、生徒たちがカップル間で起こる暴力「デートDV」を通じて、いじめの問題や人権の尊重について考える学習会があった。

 2年生約330人が参加し、助産師として性教育を伝える黒岩帆姿さん(47)=栗東市=が講師を務めた。

 黒岩さんは、恋人に対して心配したり焼きもちを焼いたりすることについて「自分で思うところまではセーフだが、束縛しようと相手に要求することは暴力になる」と強調した。いじめと同じく被害と感じたらデートDVだと指摘し、「一緒にいて不安や不自由を感じたらそれがサイン。早い段階で気付いて別れてほしい」と訴えた。

 その後、生徒らは「恋人とのキス動画をTikTok(ティックトック)にアップする」のテーマで投稿動機や背景、起こりうる懸念などをグループで話し合った。参加した女子生徒(14)は「嫌なことは嫌だとはっきり言いたい。友達が悩んでいたら相談に乗って教えてあげたい」と話した。

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