30日からの大雨で 広島市などに土砂災害警戒情報や避難指示 交通状況に乱れも

昨夜からの大雨の影響で、広島県内の一部の市町では避難指示が出された地域があるほか、JR在来線が広く運転を取りやめるなど、交通機関に大きな影響が出ています。

6月30日午後から7月1日明け方にかけて、広島県内各地でも断続的に激しい雨となり、この2日間での雨の量が200ミリ近くに達した所もあります。

広島市など一部の市町には土砂災害の危険度が非常に高まったとして、大雨警戒レベル4相当にあたる「土砂災害警戒情報」が発表されたほか、県内の広い範囲に大雨や洪水の警報が、また一部地域を対象に避難指示が出ました。

県災害対策本部によりますと、この雨による人的被害は報告されていませんが、福山市内で床下浸水が1件発生しているということです。

発達した雨雲のエリアは南へと下がったため、県内の大雨のピークは過ぎましたが、地盤が緩んだ状態が続いています。土砂災害には引き続き注意してください。

この影響で、JRの広島エリアでは、山陽線など広島駅発着の全ての列車が始発から運転見合わせとなっています。けさの広島駅では、状況を知らず訪れ、構内で運転再開を待つ人の姿もありました。

広島駅に来た人は…
「五日市に行く予定だった。まさか中止になるとは思わなかった。今、聞いたばかりだから考えます」
「高屋へ。やりようがない。タクシーで帰るわけにもいかない。時間をつぶします」

JR西日本によりますと、運転再開の見込みは、山陽線と可部線、呉線の一部区間で午後2時ころから順次、芸備線、福塩線は午後5時ころから順次、それぞれ本数を減らして、ということです。呉線の残り区間は終日運休となります。
【運転再開見込み】
▼午後2時頃から
・山陽線(糸崎~岩国)・可部線(広島~あき亀山)・呉線(広島~広)
▼午後5時頃から順次
・芸備線(広島~三次~備後落合) ・福塩線(三次~府中)
【終日運転取りやめ】
・呉線(広~三原)

また、バスについては、福岡と行き来する高速バスが、午後6時台まで運休を決めています。
自動車道については東広島呉道路の一部区間で上下線とも通行止めとなっています。
一方、広島空港を発着する空の便は、今朝の始発から定刻通り運航されています。

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