伊藤華英さん、さいたま市教育委員に 元競泳選手「スポーツ通じ、人を思う気持ち学んで」特別授業にも意欲

清水勇人市長(右)から辞令の交付を受けた伊藤華英さん=30日午後、さいたま市役所

 埼玉県さいたま市教育委員会の新しい教育委員に就任が決まった元競泳日本代表の伊藤華英さん(38)が30日、市役所を訪れ、清水勇人市長から辞令の交付を受けた。伊藤さんは「何事も教育がベース。重要な役割を担うので、身の引き締まる思い」と抱負を述べた。

 清水市長は辞令交付後、「スポーツ振興を含め、教育行政への視点から助言や意見、保護者としての意見を積極的にお願いします」と話した。

 伊藤さんは「子どもたちがいっぱい悩んでいると感じている。大人が真剣に子どもたちのことを考えていると、見せることが大事。スポーツを楽しいと思ってもらい、スポーツを通して、人を思える気持ちを学んでほしい」と語り、特別授業にも意欲を示した。

 伊藤さんはさいたま市出身で、競泳の背泳ぎや自由形の選手として活躍。五輪は08年北京、12年ロンドンの2大会連続で出場した。08年にさいたま市スポーツ特別功労賞を受賞している。12年に現役を引退後、トップリーグの常務理事などを務めている。

 伊藤さんの任期は7月1日~2027年6月30日までの4年間。保護者枠の教育委員として就任する。

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