「夕日ケ浦温泉」で夕日見られなかったら、次回は宿泊割引 京都の観光協会 

【資料写真】夕日ケ浦海岸の夕日(2021年3月撮影、京丹後市網野町)

 夕日が見られなかったら、次回宿泊時の割引券をお渡しします-。海岸からの夕焼けの絶景で知られる「夕日ケ浦温泉」(京都府京丹後市網野町浜詰)などの36宿泊施設で構成する夕日ケ浦観光協会は、悪天候など自然条件で夕日を見られなかった宿泊客に、オフシーズンに使える宿泊割引券「夕日リベンジチケット」(1人500円)を配っている。同協会は、夕焼けが美しい温泉地のアピールと、観光客の再訪につながる効果に期待している。

 2021年に開湯40周年を迎えた同温泉は、魅力発信などの取り組みを表彰する「温泉総選挙2022」で全国122カ所中、絶景部門2位と総務大臣賞に輝いた。

 悪天候に見舞われた観光客からは「せっかく夕日を見に来たのに」と残念がる声が宿泊施設に寄せられることがあり、「次回は必ず夕日を見たい」との思いにつなげる仕掛けになれば、と企画した。

 チケットの利用、配布期間は7月31日までと8月16日~10月31日。宿泊施設に直接予約した大人料金の宿泊者が利用できる。期間中は観光客が減少するオフシーズンだが、夕日を楽しむにはベストシーズンという。

 配布は各宿泊施設の判断に委ねる方針で、会長の浅田高史さん(56)は「観光客が1年を通じて訪れる魅力的な観光地となれるよう、夕日の眺めを観光資源として生かしたい」と話している。

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