勝負の年を迎えるスミス・ロウ、アーセナルの積極補強を歓迎 「クラブにとって良いこと」

[写真:Getty Images]

アーセナルのイングランド代表MFエミール・スミス・ロウ(22)がチームの補強などに言及した。

昨季は序盤にそけい部の手術を行い、長期離脱を経験したスミス・ロウ。チームはプレミアリーグで優勝争いを繰り広げていたが、復帰後も出場機会が増えず。公式戦14試合の出場に留まる苦難のシーズンを送った。

最終的にリーグ戦を2位で終え、7年ぶりのチャンピオンズリーグ出場を決めたアーセナルは、今夏の移籍市場で派手な動きを見せている。すでにチェルシーからドイツ代表MFカイ・ハヴァーツを獲得し、ウェストハムのイングランド代表MFデクラン・ライスの獲得にも迫る。

一線級の選手がやってくるとなれば、昨季以上に苦しむスミス・ロウの姿も想像できるが、本人は今夏のクラブの補強を前向きに捉えている模様。イギリス『サン』にこのように語っている。

「何が起こるか見ているけど、チームに戦力が加わることはクラブにとって明らかに良いことだ。僕たちが行っている補強は、チームが再び前進するのに役立つと思う。本当にエキサイティングだし、新シーズンはもう一歩前進できることを願っているよ」

「もちろんそう(ハヴァーツの加入で競争相手が増える)だけど、これがサッカーなんだ。ただただそれと向き合っていかなければならない。僕はハードワークを続けなければならないし、それは健全な競争だ。これからも戦い続けていかないとね」

また、現在はU-21イングランド代表の一員としてU-21ユーロ2023を戦っているスミス・ロウだが、過去のフル代表招集時にはライスと共にプレーしている。スミス・ロウはその際にライスの凄さを目の当たりにしていたようだ。

「彼に関しては、いくら言っても足りないよ。初めての代表合宿で、その実力の高さに驚いたのを覚えている。彼はトレーニングで一番だった。そのレベルや強度、技術など、彼が見せていたすべてにおいてね。本物のリーダーだし、まだ若い。彼は本当に素晴らしかったよ」

スミス・ロウは自身のポジションにも言及している。今季はより中央でプレーする機会が増えるのではないかという推測もあるが、それはクラブに戻ってから確かめることになるようだ。

「僕のポジションについて、たくさんの議論が交わされているのを見たよ。でも、彼ら(首脳陣)がどう考えているのかはよくわかっていない。どこであろうとプレーできることに満足しているよ」

「インサイドかもしれないし、ワイドかもしれない。クラブに戻ったら、その話をするつもりだよ」

今回のU-21ユーロ2023では、U-21チェコ戦、U-21イスラエス戦と2試合連続でゴールを決めているスミス・ロウ。この大会でかつての状態を取り戻し、良い形でアーセナルのプレシーズンに臨むことが期待される。

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