氷室の日に氷柱 近江町市場に4年ぶり、触れて涼感

氷柱に触れて涼を感じる家族連れ=近江町市場

 近江町市場に1日、氷室の日にちなんだ氷柱がお目見えした。感染症対策がなくなり、氷に直接触れられるのは4年ぶりで、観光者や買い物客がひんやりとした感触を楽しんだ。

 「献上 雪氷」と書いた札が添えられ、上近江町消費者会館前と武蔵ケ辻・近江町市場バス停前の2カ所に置かれた。東京から家族で帰省中の石原芙碧さん(11)は、両親から加賀藩が将軍家に氷雪を献上していた風習を教わりながら「冷たい」と笑顔を見せた。

 例年は湯涌温泉観光協会から、前日の氷室開きで切り出した雪氷の提供を受けているが、今年は氷室小屋の雪が少量だったため、氷柱で代用した。

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