青森県内各地の河川で1日、アユ釣りが解禁された。体が金色を帯びた「金アユ」が生息することで知られる鯵ケ沢町の赤石川にも釣り客が訪れたが、前日からの雨で川の水が濁り、この日の朝は、釣り糸を垂れるまでには至らなかった。
例年、シーズン中には県内外から多くの釣り客が訪れる赤石川。遊漁券とおとりアユを販売している同町種里町の太田商店は午前4時過ぎから店を開けると、数人の釣り客が来店。だが、川の濁り具合を見て釣りを諦めていたという。
店番をしていた太田幸子さん(62)は「こうも濁ってしまえば、釣れるようになるまで1日、2日はかかる。せっかく楽しみにしてお客さんが来てくれたのに切なくなっちゃう」と肩を落とした。
青森市浪岡から来た飛田健一さん(71)は「昨年は年中雨が降って、釣りができる日があまりなかった感じがする。天気の良い日に赤石のおいしいアユを釣りたい」と話していた。