南フランスゆかりの芸術家たちの作品とその足跡を紹介する「芸術家たちの南仏」展(宇都宮美術館、下野新聞社主催)が2日、宇都宮市長岡町の宇都宮美術館で始まる。1日には内覧会が開かれ、関係者120人が鑑賞を楽しんだ。
地中海に接する南仏は美しい風景が魅力で、多くの芸術家たちを引きつけた。第2次世界大戦時は敵性外国人として見なされた芸術家が収容され、亡命を求めて集まった者もいた。戦後は多数のアトリエができ、数々の作品が生まれた。
同展は4章に分けて、パブロ・ピカソやマルク・シャガールら約30人の作品を展示。19世紀末~20世紀に制作された風景画や抽象画、陶器、彫刻など幅広い作品と関連資料の計約150点が並んだ。
友人と訪れた同市、会社員増田友江(ますだともえ)さん(38)は「同じ南仏を描いても、人によって色も作風も違って面白い。まるで自分も現地を旅した気分になれる」と満足そうだった。
9月24日まで。月曜休館(祝日の場合は翌日休館)。午前9時半~午後5時。入館料は一般千円、大学・高校生800円、小中学生600円。(問)同館028.643.0100。