立派な大鳥居、完成間近 真岡・大前神社で立柱式

建立の工事が進む鳥居で行われた神事

 【真岡】東郷の大前(おおさき)神社は30日、再建1250年記念事業の一環で建立を進めている大鳥居の立柱式を行った。7月中にお参りできるよう完成させる。

 鳥居は幅約5メートル、高さ7.5メートルで、境内の5基の中で2番目に大きい。2021年に那須烏山市内の山の杉を切り出し、乾燥、部材の加工を経て29日に組み作業を行い、30日にクレーンでつり上げた。

 立柱式の神事には施工業者らが参加し、神職とともにお払いやお清め、柱をつちで打ったり、土を突き固めたりする儀式を行った。今後鳥居の表面に銅板を施工するなどして完成する。柳田耕史(やなぎたこうし)禰宜(ねぎ)(46)は「大工職人の高い技術を用いた非常に立派な鳥居ができる」と喜んだ。

 1250年記念事業は2017年に始まり、新型コロナウイルス禍での中断を強いられながら神楽殿や社務所などの改修を終えた。大鳥居の完成後、11月の例大祭までに鳥居から本殿に続く参道や駐車場を整備する。

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