全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第3大会は7月2日、三重県の鈴鹿サーキットで第9戦の決勝レースが行われ、2番手からスタートを決めた平良響(モビリティ中京 TOM’S 320 TGR-DC)が優勝。シーズン3勝目を飾った。
午前に行われた第8戦に続き、晴天で暑さのなか迎えたスーパーフォーミュラ・ライツ第9戦の決勝。このレースのグリッドは7月1日の第7戦の決勝結果で決まっており、初優勝を飾った菅波冬悟(JMS RACING with B-MAX)がポールポジションに。平良響(モビリティ中京 TOM’S 320 TGR-DC)が2番手、野中誠太(PONOS Racing TOM’S 320 TGR-DC)が3番手に。4番手には小出峻(HFDP WITH TODA RACING)がつけた。
スタートでは、2番手から平良が好スタートを決め、トップで1コーナーへ。わずかに遅れた菅波が2番手、野中が3番手に続く。4番手には小出がつけたが、6番手スタートのデビッド・ビダーレス(B-MAX RACING 320)が1周目に小出をオーバーテイクしていった。
序盤から平良がリードを築いていく一方、菅波の背後からは野中、ビダーレス、小出、トゥルーリが僅差の戦いを展開した。この集団にはさらに後方から追い上げをみせた木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)、イゴール・オオムラ・フラガ(FANATEC-GRAN TURISMO with B-MAX)が追いつき、一団となってのレースが続いた。
そんななか、8周目にはトゥルーリが小出に仕掛け、小出は1コーナーでわずかにランオフエリアに出てしまう。その間に木村も小出をパス。木村はついに得点圏に浮上した。終盤には、木村はさらに5番手のトゥルーリ、4番手のビダーレスと丁々発止のバトルを展開。三つ巴の戦いとなったが、いち早くビダーレスをかわしたトゥルーリが4位へ。木村が5位となり、バトルのなかでポジションを落としたビダーレスは最終周にピットに入ってしまうことに。小出が6位に食い込んだ。
一方、トップの平良は、序盤にファステストラップをマークすると、その後はタイヤの様子を見ながら後方とのギャップをコントロールし、最後は1.245秒のリードを保ちフィニッシュ。今季3勝目を飾った。菅波が2位でレースを終え、野中は3戦連続の3位表彰台という結果で鈴鹿大会を終えることになった。マスタークラスは畑享志(A-NeKT with B-MAX 320)が11位でフィニッシュ。クラス3連勝を飾っている。
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権
第9戦鈴鹿 決勝結果
Pos Class No Driver Car Engine Laps Grid
1
1 平良響 モビリティ中京 TOM’S 320 TGR-DC トムスTAZ31 12 2
2
4 菅波冬悟 JMS RACING with B-MAX スピースA41 12 1
3
35 野中誠太 PONOS Racing TOM’S 320 TGR-DC トムスTAZ31 12 3
4
37 E.トゥルーリ モビリティ中京 TOM’S 320 トムスTAZ31 12 5
5
50 木村偉織 HFDP WITH B-MAX RACING スピースA41 12 11
6
2 小出峻 HFDP WITH TODA RACING スピースA41 12 4
7
52 I.オオムラ・フラガ FANATEC-GRAN TURISMO with B-MAX スピースA41 12 12
8
36 古谷悠河 Deloitte. HTP TOM’S 320 トムスTAZ31 12 7
9
10 堤優威 Rn-sports F320 スピースA41 12 9
10
51 D.ビダーレス B-MAX RACING 320 スピースA41 12 6
11 M 53 畑享志 A-NeKT with B-MAX 320 スピースA41 12 8
12
30 DRAGON TEAM DRAGON B-MAX 320 スリーボンド東名TB14F3 12 10
天候:晴れ 路面:ドライ
ファステストラップ:平良響(モビリティ中京 TOM’S 320 TGR-DC) 1’56.217(3/12)