琵琶湖に遊泳シーズン到来、滋賀県警と大津消防が水上バイク事故の救助訓練

琵琶湖で溺れた人に見立てた人形を船に引き上げる訓練参加者(大津市南小松・近江舞子中浜水泳場沖)

 琵琶湖の遊泳シーズンが始まるのを前に、大津市南小松の近江舞子中浜水泳場沖で1日、警察や消防などによる船舶事故の救助訓練があった。滋賀県警大津北署や滋賀県警機動隊、大津市消防局などから約40人が参加し、連携して水難者の捜索や救助を行う手順を確認した。

 訓練はプレジャーボートと水上バイクが衝突し、3人が琵琶湖に投げ出され、うち1人が溺れたとの想定で実施。参加者は緊張した面持ちで声を掛け合い、湖に潜っての捜索や要救助者の船への引き上げに取り組んだ。

 同署によると、管内には22カ所の水泳場があり、昨年は水難事故で1人が死亡、船舶事故で14人が負傷した。同署地域課の佐野史典課長は「いろんな目的の人が琵琶湖に集うので皆が楽しめるよう安全に関する規制や条例を順守してほしい」と話した。

 志賀観光協会主催の安全祈願祭も開かれ、近くの樹下神社の石塚寛臣宮司が祝詞を奏上し、今季の琵琶湖遊泳の安全を祈った。

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