泣き声 掛け声 力強く! 長崎市内各地でペーロン大会

初端午パレードで海水に漬けられ驚いて泣き出す子ども=長崎市、網場漁港(林田友広撮影)

 長崎市内各地で2日、ペーロン大会が開催された。このうち網場漁港では、初節句を迎えた男児をペーロン船に乗せるパレードもあった。
 網場漁港では4年ぶりに日見地区ペーロン大会(日見ペーロン協会主催)を開催した。レースに先立つ「初端午パレード」は入り江を3周。男児8人がこぎ手に抱えられ、それぞれ船首に乗り込むと、元気に泣き声を上げる子も。大人たちは子どもの足を海水に漬け、けがや病気になることなく健やかに育つよう願った。
 生後8カ月の奥村圭ちゃんの母めぐみさん(34)は「泣かずに立派だった。優しい男に育ってほしい」と目を細めた。
 一般のレースはオープン参加の長崎総科大チームも含め4チームが参加。総合結果は(1)宿・界(2)芒塚(3)網場・春日・潮見-の順だった。日見中生徒同士のレースも盛り上がった。
 茂木港での茂木ペーロン大会(茂木コミュニティ連絡協議会主催、茂木ペーロン保存会共催)は往復700メートルを競漕(きょうそう)した。一般の総合結果は(1)茂木(2)消防団(3)大浦-の順となった。茂木中生徒のレースや子ども体験ペーロンも実施した。

威勢のいい掛け声でかいをこぐ参加者=長崎市、茂木港

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