川の危険箇所は? 溺れている人がいたら? 水辺の安全研修 諫早の学童保育で開催

胸骨圧迫法に挑戦する子どもたち=諫早市、北小クラブ

 本格的な夏を前に子どもの水難事故を予防しようと、長崎県諫早市金谷町の学童保育「北小クラブ」で1日、小学生と保護者らを対象にした「水辺の安全研修」があった。同市の保健師や看護師、保育士などでつくる「Love&Safetyいさはや」(川口優子代表)が開いた。
 小学生ら約20人が参加。日本ライフセービング協会の松本貴行副理事長が川の危険箇所などを動画で紹介し、子どもだけで水辺に遊びに行かないことやライフジャケットの重要性、溺れている人を見つけたら何をするべきかなどを指導した。
 参加者は胸骨圧迫法にも挑戦。適切な処置ができているかを評価できるダミー人形を使用し、ゲーム感覚で「強く速く絶え間なく」のポイントを学んだ。悪天候のためプール実習は中止した。市立北諫早小3年の柿田龍飛君(8)は「自分も誰かの命を救えると知れて良かった」と話した。
 川口代表は「同じような事故が繰り返される前に予防できるよう、子どもの命と将来を守る活動を広げていきたい。希望があれば、さまざまな場所で研修の機会を提供したい」と語った。問い合わせはメール(yuukawa0@gmail.com)。

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