通学定期代を一部助成 負担減、公共交通利用促進へ 千葉・南房総市

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 千葉県南房総市は、市内在住の高校生らを対象にした通学定期券の購入費助成制度を始める。2学期が始まる9月から来年3月末までの7カ月間で、3万5千円(1カ月当たり5千円)を超えた分の金額を助成。子育て世帯の経済的負担の軽減を図るとともに、公共交通機関の利用や地元高校への進学を促す狙い。

 対象者は、公共交通機関の通学定期券を使って県内の高校や特別支援学校高等部などに通い、7カ月間の定期代が3万5千円を超える市内の生徒。日東交通、JRバス関東が運行する路線バスや市営路線バスを利用する場合は超えた分を全額、鉄道を利用する場合は3万5千円を上限に助成する。高速バスは対象外。

 市によると、市内を走る路線バスは定期代が高額なため、生徒の多くが利用しない傾向にあるという。また、JR内房線館山-安房鴨川間は利用者が少ない県内の不採算路線の一つに含まれている。市は助成制度を設けることで生徒の利用を促し、地域の公共交通の維持にもつなげたい考え。

 利用するには、専用受付サイト(https://logoform.jp/form/sUZQ/260676)か市企画財政課へ事前に届け出た上で、正式な申請書を提出する。申請書の提出期間は来年1月4日~3月15日。手続きの詳細や必要書類は市ホームページに掲載している。

 問い合わせは同課地域振興係(電話)0470(33)1001。

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